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お◯とで◯ん

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ネットをウロウロしてたら気になる・・・欲しいって事じゃなくで限りなく大嘘の説明が気になる・・・商品を見つけたので紹介。

水を加えるだけで火を使わずに食品等を加熱することが出来るお◯とで◯んと言う商品です。本名は「モー△ヒ◯ン△ート◯ック」
で、その説明文なんだけど、

【環境に優しい商品です!】
お◯とで◯ん!の発熱剤の主成分はアルミニウムです。化石燃料ではないのでCO2が発生しません。

自称環境保護主義者の自己満足欲と購買欲を揺さぶりそうなキャッチポピーですが、そもそも主成分の酸化カルシウム(CaO)もアルミニウム(Al)も大量にCO2を発生させて作るわけだし。それのどこが環境に優しいねんって思いません?

酸化カルシウムは、殆どの場合炭酸カルシウムを(化石燃料または化石燃料で作った電気で)加熱してCO2を大気中に放出することで作ります(示性式で書けばCa(CO3)2 → CaO2 + 2CO2)。
一方のアルミニウムは殆どの場合ボーキサイト(酸化アルミニウム)を溶融電解して作ってます。海外だと水力発電で電気を起こしてってのもあるけど、高温での電解なので陽極の炭素電極が酸化されて二酸化炭素になるので水力発電でもまったく二酸化炭素が出ないわけではありません。よくアルミを「電気の缶詰」と言ったり、「アルミ缶1個作るのに1缶分の石油が必要」みたいな事を効いたことありませんかん?それぐらいアルミニウムの金属を得るには大量の化石燃料が必要なんだよ?

特許うんぬんという表記があるのでちょっと調べてみました。
日本特許登録第3467729号、米国特許登録第6200357号、欧州特許登録第1126004号、韓国特許登録第0407582号
日本の特許公報によると、酸化カルシウム(特許公報中では粉体生石灰)が15〜30%、アルミニウム(特許公報中では粉体アルミニウム)が70〜85%って書いてある。てことは成分の大部分が電気・・・化石燃料を大量に消費二酸化炭素をばらまいて作ったアルミニウムなわけで(゜レ゜)

なのに、言うに事欠いて「環境に優しい商品です」ってほとんど詐欺やあ〜りませんか(●`ε´●)

あっでも今の世の中の主流の考えでは無いですが、「現在の地球は寒すぎて居住可能地域や農耕可能地域が少ないので、もっとCO2を含めた温暖化ガスをばらまいて気温を上げることによって、現在は寒くて住むのが困難な地域・・・例えばアラスカとかシベリアや高地とかでも住めるようにすべきだ」、みたいな学説というか考えも有るわけなので、CO2を発生させて地球温暖化を推進して居住可能地域を増やして地球の人口増加に対応しようってことなのかも…違うか(^_^;)

ちなみに、環境省の発表(リンクはここ)では、日本の温室効果ガスの総排出量は二酸化炭素(CO2)換算値として

  • 2010年:12億5,800万トン
  • 2011年:13億 800万トン(前年比+4.0%)
  • 2012年:13億4,300万トン(前年比+2.7%)
  • 2013年:13億9,500万トン(前年比+3,9%)

と言う事で順調に増えております。経済は停滞しているのに(-_-;)
日本も立派な温暖化推進国ですね。ガンバレにっぽん(^o^)/

まぁ好意的に見れば、「商品を使う時にはCO2を発生させない」って事が言いたいのかなぁとは思いますけどね。

追記:
【環境に優しい商品です!】ってキャッチフレーズには実は続きがあって、
「使用済みの発熱剤は酸性土壌を中和させる働きがあります。よって発熱剤を砕きご家庭の植木や菜園の土に混ぜると土壌改良に役立ちます。(外出先よりお持ち帰りの上ご活用ください。)」
なんて事が書いてあります。うろ覚えだったんでちゃんと調べようと思って初稿では書きませんでしたが、こっちもすごく気になります。

お◯とで◯ん!の説明文ではアルミン酸カルシウムが生成することになっていますが、単一化合物ではなく何種類もの化合物の混合物になっています。代表例として、CaO・Al2O3があげられていますが、この化合物であればカルシウム:アルミニウム=1:2が化学量論比です。つまりカルシウムの2倍量までしかアルミニウムは反応出来ないってことになります。

一方、アルミニウムの原子量は約27、カルシウムの原子量は約40で、特許公報の通り配合の重量比が酸化カルシウム:アルミニウム=30:70とすると、原子の比率は
カルシウム:アルミニウム
   =30÷(40+16):70÷27
   ≒:0.536:2.59
   ≒1:4.83
でアルミのほうが5倍近く多くなってます(酸素の原子量は約16として計算)。

アルミン酸カルシウムはセメント中にも含まれるぐらいなので溶解度は低いのでまだいいとは思うのですが、カルシウムと反応できなかった残りのアルミニウムが問題だと思うのです。
残りがどうなるかって言うとアルミの複酸化物・・・大体は水酸化アルミニウムとなるでしょう。水酸化アルミウムは化学式としてAl(OH)3として表すことが多いですが生成条件によっては脱水され、AlO(OH)やAl2O3にもなり得ます。

アルミニウムの複酸化物は酸性あるいはアルカリ性で溶解しやすいってことが知られていますが、高温焼成したり長時間経過するなどで結晶性が高くなると溶解しにくくなります。ただですねぇ、反応条件が高々100度って事なんで脱水してもボーキサイト中の酸化アルミニウムほどの難溶性は出来ないと思われます。
つまり土壌中、それも謳い文句どおりであれば「酸性土壌」に添加するってことは、確かに酸性土壌の中和は出来るかもしれないけど、土壌中へアルミニウムが溶出しやすくなるってことです。

元々、土壌中にはアルミニウムがけい酸アルミニウムや酸化アルミニウムと言う形で含まれています。だから添加しても大丈夫やろうと結論付けるのは多分甘々だと言う気がするのです。
というのもアルミニウムには植物の根の成長を阻害する働きが有ることが何十年も前から知られています(ここがうろ覚えだったとこね)。つまり「家庭の植木や菜園の土に混ぜると土壌改良に役立ちます」を盲信して良かれと思って土壌に混ぜた使用済みのお◯とで◯ん!によって土壌改良どころか土壌改悪・・・土壌汚染・・・するんじゃないでしょうか?おぉ〜確かに「環境に優しい商品」・・・かなぁ?
もちろん土壌へばら撒きゃなきゃいいんだけどね。
詳しくは、「アルミニウム 土壌汚染」とか「アルミニウム 成長阻害」とかで検索してみてね。

と言う事で、災害時等の非常時にやむ得ず使用する類のものであって、通販サイトで謳うようなレジャーとか、ましてやお弁当を温めるのに使うなんてのはもってのほかだよね。

説明文ともかく非常時には役にたちそうなのに、つまんない説明文を加えたことで一気にインチキ商品ぽくなってしまうのが残念だなぁって思いました。

チャンチャン

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